【第12話】30マソの楽器を買った男がよく喋る2019年12月

 この遺言アドベントカレンダーも記念すべき12日目だ、これまでの記事、とても楽しく読ませてもらいました。年の瀬に楽しみをくれてありがとう!!あと誘ってくれてありがとう。

 

 そして自分、誕生日おめでとう!!!!!

 

 さて、僕はこの記事で5年間を振り返ってみようと思う。もっといいことを書きたかったけど思い浮かばなかった。

 二十歳という節目に、僕が僕に至るまでの経緯を記してそれを遺言にしようという算段だ。とくに自己紹介もしない。そのうち恥ずかしくなって消すかもしれない。こんなやつもいたんだなぁぐらいで読んでほしい。

 アドベントカレンダーは全部で25日だ。しょうもない記事の一つくらいは許してもらえるだろう、よろしくどうぞ。

 

 

入試〜1年

 

 僕がK専に入ろうと思った理由はロボコンをやりたかったからだ。まあそもそもロボコンが課外活動であることを知らなかったので、スタートラインにすら立てていない。

 中学の頃の成績は中途半端だった。担任の先生にK専受験ははやめておけと言われたけど、3年生の2学期くらいから勉強を初めて受験を強行したら受かった。

 今でこそ交流のある人もいるが、中学生の頃はこれといった友人もいなかったので次の学校では頑張ろうと思っていた。高校デビューをしようとして失敗した。そこらへんの惨状は同じ部活だった某平沢くんにでも聞いて欲しい。

 孤立しかけていた僕はスプラトゥーンと出会った。おかげで学内に知り合いができたし、中学の友人と遊ぶようになった。その友人経由でアニメをみるようにもなった。高校デビューでできた心の棘が磨り減った。

 あとは、、、見兼ねたクラスメイトが僕を軽音部に誘ってくれた。一年生の頃の僕は、ロボコンの門扉だけでなくオーディオルームの防音扉をも叩くことができなかったので大変ありがたかった。Mくんありがとう。

 成績は20位スタートで11位くらいに落ち着いた。

 

2〜3年

 

 2年の7月ごろ父親が亡くなった。まぁ悲しかった。ちょうど部活の合宿の時期と被っていて、おかげで気が滅入ることはなかった。話を聞いてくれた某平沢くん、ありがとう。

 色々と考えるところがあってやりたいことをやろうと強く思うようになった。

 軽音部に入って数々のかっこいい音楽を知った。Ray34という6万くらいのベースを買った。部内でバンドを掛け持ちしまくって首が回らなくなった。

 ゲームと音楽とが結びついたり、アニメをたくさんみるようになったりもして憧れの人もできた。曲を作ってみたいという気持ちが湧いた。湧いただけ。

 勉強はかなり行き詰まった。これからやっていけるんだろうか?と思っていた。バンドの掛け持ちもあったりでまぁ成績は落ちた。27位だ。

 ネットで出会った人たちとスタジオに入って曲を合わせたりもした。幾人かは来春から大学の先輩になる。当時はそんなことを微塵も考えてなかったけど、、、

 

4年

 軽音部を休部した。掛け持ちがしんどかったのでバンドを全部やめた。

 このまま機械工学をやっていてもなぁと思った。進路に悩み悩んだ。幸い数学と物理の成績は良かったので理学部を目指そうかと思ったりもした。

 勉強もしたい、曲を作りたい、電子工作もやってみたい、そういえば部屋汚くね?模様替えしなきゃ、、、。

 やりたいことをリストアップしたけど何一つやらなかった。慣れないレポートに追われつつ、受験勉強もろくにせず呆けていたら年が明けていた。

 進学先にとにかく悩んだ。将来のことなんてかんがえたくない。働いている像なんて描けない。

 ただ、自己評価だけ無駄に高い僕はいい大学に行きたいと思っていた。

 最後の一押しは中2の頃から僕にベースを教えてくれている先生の一言だ。

「ハァン大に行ったら焼肉奢ったるわ」

  第一志望を決めた。

 

 進路のことを研究室のボスに相談すると、受験なんて最終的には運だから受けてみればいいと言ってくれた。幸いにも僕は2019年の運勢がいい、これは誕生日占いのサイトに書かれていたので本当だろう。

 真面目なことを言うと、ハァン大には理学と工学の折衷を狙った基礎工学部という学部がある。理学をやりたい気持ちもあったし、何か物を作って見たいという気持ちもある。そんな僕にピッタリの学科だと思った。

 

春休み〜5年前期

 

 ハァン大を志望するような人間は各K専の中でも1位2位を争うような人たちだ。僕のクラスにもそういう子はいたし、彼らは受験のことを考えて3年生の後期、遅くとも4年の夏休みには勉強を初めていた。どうにか彼らを追い抜かないといけない。とりあえず過去問を見た。機械力学の問題の中にラグランジュの運動方程式という言葉があった。

 

 理学部に進学しようと思っていた時、物理の先生に相談をしたことがある。「とりあえず理学部が使うような教科書をやってみたらどう?」とアドバイスをくれた。その時に選んだのが解析力学の本だった。理由は名前がかっこいいから。解析力学の本の中にもラグランジュの運動方程式という言葉があった。

 

 なんとなく苦手意識が薄らいだ。どうせ量で勝てないしちょっと変化球な勉強をして対抗してやろうと思った。最初にはじめたのは筋トレだった。筋トレをはじめたかったからだ。これは受験が終わるまで毎日欠かさなかった。

 受験報告書に載っていた参考書を使いつつ、解析力学の本だったり授業ノートだったりをメインで勉強した。問題集を何周もする余裕なんてない。問題集を始めるときはザクッと読んで解き方を予測して解説を見る。みたいなことをやってからキチンと問題を解くようにした。

 改めて勉強して見ると工学ってよくできてるなぁと思った。

 ハァン大の英語のテストは学校独自のものだ。滑り止めをS攻科に決めていたので、600点をとったタイミングでTOEICを受けるのをやめた。英単語を覚えているような余裕もなかったし暗記自体苦手だったので赤本のみで勉強をした。

 5年になってからは受験勉強と毎週の実験レポートで地獄をみた。

 配属先の研究室は自分の性にあったところだった。放任主義だけど面倒見がいい。前期は自分の研究に関連した論文を読んでいた。これは受験にたいへん役立った。

 受験の結果は二勝一敗。落ちた大学は滑り止めのつもりの場所だった。これを読んでくれている後輩のみんな、滑り止めは受験科目と日程で選ぼうね。僕との約束だ。

 この受験で得たものはかなり大きかった。現状でベストは尽くすべきだし、とりあえずやらないと始まらないということ。あと、、、編入試験は運だった。

 

 2〜4年生の頃はK専に入ったことを本気で後悔して、あの時ああすればよかったなぁと妄想しているだけだった。悪態をツイートして、めんどくさいことになったりもした。

 こんな経験がなければ今の僕はいない。今では過去を悔やみつづけるだなんて生産性のない話だなぁと思う。

 現状でベストを尽くすなんて成功者の結果論だ。これを結論に書いたら僕が嫌悪している自己啓発ブログみたいになってしまう。ただ、理想に近づこうとすつのは大事だ。現状を理想にできるだけ近づける、できるだけ。

 

 大学に合格してから、僕が敬愛するウィルリーのシグネイチャーモデルを買った。30万した。憧れの工藤嶺さんや二家本亮介さん、そして僕の先生であるところのアカシアオルケスタのS野優先生すらも使っている憧れのベースだ。

結成10周年ベスト・アルバム ヒトクギリ

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 受験が終わったあと、僕の部屋にはものが溢れていた。

 机とベッド以外の床はプリントやら参考書やら脱ぎ散らかした服がちらばっていた。

 中学生の頃にベッドだの机だの、いちいちデカイものを新調したのでそもそも部屋が狭かった。高2の頃、二段ベッドが気に入らなくなったのでバラして一段にした。そして残った部品がさらに部屋を狭くした。

 部屋の模様替えをしようとした。

 せっかく新しい楽器を買ったし、バンドの曲を作ってみようとも思った。でも、4年生の時のように思っただけだった。

 気がついたら5年の夏休みあとほんのちょっとで終わろうとしていた。結局やらなかったなぁ、なんて思いながら卒業旅行に向かい、帰ってきた。なんか空虚だなぁ…

 そうだ、模様替えをしよう。

 まずは机から。部屋に余ったベッドの部品があった。それを無理やり接合した。足は近くのホームセンターに売っていた角材で、中学生の頃になんかかっこいいと思って買った長いガラス板を天板の上にひいた。なんかいい感じになった。

 元の机は切って棚板にした。こちらもなんかいい感じになった。そうやって部屋に散らばった木材を処理していたら、現状をできるだけ理想に近づけるという言葉がよぎった。

 

 やるやると言ってやってこなかったことをやるのは気持ちがいいし、自信にもなった。今年はやってこなかったことを終わらせた成功の年だ。

 軽音部の後輩たちの誘いのおかげでK専祭にも出ることができた。最後の思い出になりました。ありがとう。

 感謝といえば…

 10/26から僕にすくならからず影響を与えたアニメの劇場版が全国公開されている。来場特典を集めるのを手伝ってくれた後輩にも感謝を伝えたい。澤村スペンサー英梨々はかわいい。

 

 そして二十歳になる一週間前。3年生の頃からやりたいと言って、全くやってこなかった曲作りに取り組んでみた。僕の作る作る詐欺に巻き込まれ、K専祭に出れなかったバンドメンバーにはこの場を借りて謝罪したい。

 

 曲を作るだなんて偉そうなことを言っていても結局何もやってこなかった。そんな人間なもんでできた曲も中途半端だ。とりあえず聴いてやってほしい。

 

soundcloud.com

 

 ウンウン唸って作ろうとしたら作曲のハードルなんて超えれるものなんだなぁ。それだけで収穫だ。ちゃんと編曲してぽい曲にしたい。これも近日中にやる。

 

 卒論書くかないといけないし大変だなぁ…

 

 書いてる途中でなんやかんやオチができたのでそれを書いて終わることにする。クソ長い文章をここまで読んでくれてありがとう。あと少しだ。

 

 やりたいことは今すぐやれ。やらなきゃいけないことも今すぐやれ。そのできなかったらできなかったで自分のキャパシティを知ることができると思う。せーのでやれ 全力でやれ 思ったら速攻5秒後にやれ (作詞作曲:田淵智也風)

 

せーので跳べって言ってんの!

せーので跳べって言ってんの!

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 最後に…

 

 こんな自分だけど色々とよくしてくれている知り合いが多くかなり嬉しいです。声をかけてくれると喜んで飛んでいきます。

 

それじゃあまた。https://adventar.org/calendars/4218